ABOUT
AVEC LE BALCONは、令和7年度大学における芸術家等育成事業として、東京藝術大学が実施するプログラムです。芸術大学などで専門教育を受けたクラシック音楽演奏家(学生・卒業生)が、未来の舞台芸術を担う新しいアーティストとして活躍するために必要な知識と技術を学びます。
フランスを拠点に、ザルツブルク音楽祭、エクサン=プロヴァンス音楽祭、フィルハーモニー・ド・パリといった世界の第一線で活躍する芸術家集団 Le Balcon(ル・バルコン) と連携します。彼らの活動を分析・解題し、さらにワークショップや上演を通じて制作のプロセスを共に体験します。事業の名称である AVEC LE BALCON(略称:ALB) とは、Le Balconとともに、を意味します。
本事業は三年計画での実施を予定しており、劇場・ホールといった施設にとどまらず、新しい芸術環境の創出を視野に入れ、音楽家だけでなく制作者・技術スタッフ・キュレーター・他分野のアーティストとの協働を推進します。多様な人材と共に創造のネットワークを育み、その成果である「上演」に至るプロセス自体を学びの場とします。
こうした取り組みを通じて、日本における 21世紀型アーティストの育成モデルを提示し、文化施設の新しい可能性を切り開いていきます。
Le Balcon ル・バルコン

Le Balcon ル・バルコン
Le Balconは2008年にパリで創設された。創設メンバーは、指揮者マキシム・パスカル、音響技師フロラン・ドゥレックス、ピアニストのアルフォンス・セマン、そして作曲家フアン・パブロ・カレーニョ、マチュー・コステカルド、ペドロ・ガルシア・ベラスケスの6人であり、彼らのプロジェクトのもとに多くの器楽奏者、歌手、さらには多分野の芸術家たちが集結した。
メンバーの多様なバックグラウンドにより、Le Balconはプロジェクトやコンサートごとに変貌を遂げる。編成や視覚的アイデンティティ、舞台美術のみならず、音響や電子音楽との関わりにおいても常に新たな姿を提示している。