2025

活動概要

Le Balconと連携しながら、「インプット」「実践」「リフレクションとマッチング」を一連のカリキュラムとした5つの活動を実施します。

活動① 概論:Introduction to Le Balcon
活動② PR活動のためのワークショップ
活動③ 公演制作のためのワークショップ
活動④ ワーク・イン・プログレス発表会
活動⑤ リフレクションおよび文化施設とのマッチング企画

アーティスト・講師

マキシム・パスカル(Le Balcon)
アルフォンス・セマン(Le Balcon)
イリス・ツァードゥ(Le Balcon)
ガスパール・キエメン(Le Balcon)
ユ・ジョン・ハン(Le Balcon)

松岡大(LAND FES)


活動① 概論:Introduction to Le Balcon

開催日 講義:2025年10月10日(金)、展示:20日(月)-24日(金)

開催場所 東京藝術大学上野キャンパス

講師 Le Balcon、箕口一美(東京藝術大学国際芸術創造研究科教授)
※Le Balconメンバーはオンラインで参加

内容
20世紀以降におけるクラシック音楽作品を中心とした実験的な上演芸術の潮流について概観すると共に、Le Balconのこれまでの取り組みや創作プロセス、業界内外とのネットワーク構築、ファンドレイジング、チームビルディング等についてLe Balconメンバーに紹介いただきます。とりわけLe Balconの特徴といえる、従来の固定化されたクラシックコンサートの美学を超えた様々な手法について具体的に学び、受講者一人ひとりが自らの実践における可能性を思考する入口とします。

また、20日(月)-24日(金)期間中には大学内でLe Balconに関わる展示を行います。Le Balconは日本での活動実績がまだ多くなく、その詳細はあまり知られていません。展示を通じて、多角的にその活動を紹介し、理解を深めていただくことを目的とします。


活動② PR活動のためのワークショップ

開催日 2025年12月のうち1日

開催場所 東京藝術大学千住キャンパス

講師 Le Balcon、箕口一美(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授)

内容
Le Balconのガスパール・キエメン氏(制作アドミニストレーター)および東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科の箕口一美教授を講師として、芸術活動が社会的に成立するための重要な一端である広報についてワークショップ形式で学びます。作品の創作および実演のみならず、それらをいかに社会と繋げるかという視座は、現代の新進芸術家にとって必要不可欠な要素です。とりわけ広報活動において肝要である多角的な視点や言語化能力、伝達方法・手段・工夫など、多岐にわたる技能についてLe Balconの活動事例を参考としながら思考します。

また、実際にシミュレーションを行い、相互にフィードバックを重ねながらブラッシュアップする経験を重ねます。


活動③ 公演制作のためのワークショップ

開催日 2025年12月うち3-4日(予定)

開催場所 東京藝術大学千住キャンパス

講師 Le Balcon、松岡大(LAND FES代表)

内容
Le BalconおよびLAND FESとの連携によるクリエイションを実際に経験します。
特に活動①で取り上げたようなLe Balconの創作プロセスについて実践的に学び、21世紀以降の舞台芸術の創造を牽引するために重要となる新たなスキルの体得を図ります。

舞踏家の松岡大氏(LAND FES代表)をお呼びし、複合ジャンルの協働が必要な20世紀以降の作品の解釈やアプローチ方法について学び、他ジャンルの芸術家との協働を経験します。

東京藝術大学で音響を専門に学ぶ学生および卒業生を中心とした音響技術スタッフがクリエイションチームとして参画することも視野に入れます。

ワークショップは3日間または4日間にわたって行う予定です。


活動④ワーク・イン・プログレス発表会

開催日 2025年12月のうち1日(予定)

開催場所 東京藝術大学上野キャンパス

内容
活動③の成果発表としてワーク・イン・プログレス発表会を行います。

発表会にあたって、参加者や受講生の興味関心や能力に応じて、多様な関与のあり方が実現されることを目指します。


活動⑤ リフレクションおよび文化施設とのマッチング企画

開催日 2026年2月下旬(予定)

開催場所 東京藝術大学上野キャンパス(予定)

講師 Le Balcon、プロデューサー/ディレクター数名を予定
モデレーター 箕口一美(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授)
※Le Balconメンバーはオンライン参加

内容
2025度の取り組みについて報告すると共に、講師・受講生・参加者を交えたリフレクションを行います。

芸術家自身の所感や受講生の声を聞き、具体的な意見交換をすることを通して、一連の経験に関する省察活動を行います。また、プロデューサーやディレクターをディスカッサントとして招き、客観的な観点からの意見を得ると共に、事業の更なる展開へ向けたビジョンの共有を図ります。

また、開催にあたっては全国の文化施設担当者へも積極的に参加を呼びかけ、プロジェクトを発展させるための拠点となる文化施設とのマッチングが成立することを期待します。