制作アドミニストレーター

ガスパール・キエメンは、パリ第1大学パンテオン=ソルボンヌで国際法を専門とする法学修士号を取得、さらに同大学および社会科学高等研究院(EHESS)で経済・社会発展比較研究の修士号を取得した。2017年に音楽分野での活動を選び、フィルハーモニー・ド・パリ=シテ・ド・ラ・ミュージック編集部でのインターンシップ、IRCAMの教育・文化活動部門での勤務を経て、2018年9月に《ル・バルコン》に参加。カールハインツ・シュトックハウゼンの「リヒト」全曲上演プロジェクトの開始とともに加わった。
制作マネージャーとして、ル・バルコンが手がけるすべてのコンサートや舞台公演に携わっている。2024年には、オーギュスタン・ミュレとともにジャック・シラク・ケ・ブランリ美術館で上演された「C’est toi qui donnes le son」(きみが音を与えるのだ)に参加したほか、オスマン・ルアティとニタイ・ヘルショヴィッツと共に、映画「La Planète Sauvage」(ファンタスティック・プラネット)のフィルム=コンサート版を制作。また、アテネ=ルイ・ジュヴェ劇場において、ル・バルコンが企画したリサイタル・シリーズ「Lundis Musicaux」(音楽の月曜日)では、アルフォンス・セマンの芸術監督のもと制作を統括した。
留学研究でサンフランシスコとオークランドに滞在した経験からアメリカ音楽に親しみ、とりわけモートン・フェルドマン、ジョージ・クラム、ロバート・アシュリーらの作品に関心を深めた。
「リヒト」サイクルの公演と並行して、シュトックハウゼンの電子音楽を紹介する入門セッションを行っており、シュトックハウゼンの作品に特化した7回シリーズのポッドキャストも制作。また、リール歌劇場でジャック・オーベルジェに委ねられた「ドラキュラ」公演に際し、ピエール・アンリの電子音楽を紹介するセッションの構成も担当した。
音楽家としても活動しており、チェロによる「Deserted Islands」、歌手オーレとの共演によるギター作品「Pavillon」の2作のEPをリリースしている。
https://www.lebalcon.com/en/people/gaspard-kiejman
