クラリネット奏者/制作ディレクター

イリス・ツァードゥは2007年にパリ国立高等音楽院に入学し、パスカル・モラゲス、ジャン=フランソワ・ヴェルディエに師事、2012年に修士課程を修了した。在学中にはエラスムス交換留学制度を利用し、ロンドンの王立音楽大学でも数か月間学んでいる。
音楽院時代に《ル・バルコン》に加わり、2008年の創設コンサートから参加。以来、同アンサンブルのほとんどの公演に出演してきた。2018年以降は、カールハインツ・シュトックハウゼンのオペラ・サイクル「リヒト」にソリストとして出演し、パリ・フィルハーモニー、パリ・オペラ・コミック座、ロンドンのサウスバンク・センター、リール歌劇場などで演奏を重ねている。「リヒト」においては主要登場人物のひとり「エーファ」を担当し、ラ・フーガ – ユーロペラ(La Fugue – Europera)より貸与されたビュッフェ・クランポン製バセットホルンを用いて演奏している。
室内楽にも積極的に取り組み、ザルツブルク音楽祭でアルノルト・シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」を演奏したほか、コロンビア・ツアーではオリヴィエ・メシアン「世の終わりのための四重奏曲」を演奏している。
2013年以降はパトリック・マリジョンのもとで公演制作を学び、現在はクラリネット奏者としての活動と並行して、アンサンブル《ル・バルコン》の制作ディレクターを務めている。
https://www.lebalcon.com/en/people/zerdoud


